shimy-shimizuの日記

読書会を主催しております、シミーです。文化系のモノゴトを中心に、妄想を繰り広げております。

慰安婦の件

朝日新聞が掲載した、旧日本軍の従軍慰安婦の誤記事。 この記事の影響からか、 1996年には国連のクマラスワミ報告で「戦時における軍事的性奴隷制問題」として取り上げられ、 2007年にはアメリカ議会から、いわゆる「従軍慰安婦問題の対日謝罪要求決議」が出…

エレベータートーク

ビジネスの世界ではみな忙しい。ゆえに、エレベーターで同乗している時間内(1分そこそこ)で、相手に伝わるよう、プレゼンできるようになるべし! 的な、エレベータートークが、なんかキライである。 1分とかそんな短い時間で伝わることなど、表面的で大し…

大審問官

「今は分かんないだろうけど、○○歳になればわかる。」 なんて表現がキライで、だってそれは○○歳になるまで反論可能性がないわけで、 「大人はズルい。」的なコトをほざいていた19歳くらいの時だ、 僕が『カラマーゾフの兄弟』を最初に読んだのは。 驚くべき…

マーニーさん

『思い出のマーニー』観ました。 うん、えー。どうしましょう、この、何とも言えない感。 主人公の一人、杏奈は、 「わたしは…わたしがキライ」 と思っている娘です。 杏奈はぜんそくの療養のため、空気の綺麗な田舎で休みを過ごします。 そこで出会ったのが…

それを人は女装と呼ぶ

和田竜『村上海賊の娘』読み終わりました。 基本的に、戦闘美女と海賊が出てくれば、文句はございません。 主人公は、能島村上水軍首領・村上武吉の娘、景姫です。景姫は当時の日本人にしてはバタ臭い目鼻立ちだったせいか、瀬戸内では「醜女」と言われてい…

絶対評価の喧嘩、相対評価の喧嘩

一条ゆかり先生『プライド』を読みはじめました。よーやく。 オペラ歌手を目指す気高いお嬢様タイプの史緒。恵まれない家庭環境・境遇から必死に抜け出そうとする音大生の萌。二人のプライドがぶつかる喧嘩であります。 お嬢様(それも、没落貴族的な感じ)…

聴く力って、そんなに大事かい?

『アラサーちゃん (無修正)』に、「男女ともにモテるためには、まず、相手の話を聴くこと!」という雑誌の忠告を真に受け、男子も女子も会話せず「………」が続く。というオチの回があった。ですよね~、と思った。 「みんな、自分の話をしたいものである」と…

アイドル恋愛

香月孝史『「アイドル」の読み方 混乱する「語り」を問う』青弓社を読みました。相変わらず、そーゆう系の本ばっか読んでいます。 僕は常々疑問でありました。アイドルの「恋愛禁止」。 恋をできない乙女が、「恋するきもち」を歌うというのは、 将棋のルー…

消しゴム問題

えー、ちょっと話題に出たもんで、考えてみます。 「消しゴム問題」 場面はこうです。 隣の席の女子が、消しゴムを忘れた男子に対し、 自身の消しゴムを半分に切り、彼へ渡します。 時代設定は中学2年くらいを想定くださいませ。 さてその心とは? 僕は、 …

ジブリ婆さん

僕は母性というモノを、あまり信じていません。 母性を、子どもを慈しむ心で、ふわ~っとその子を包み込む膜、という風に定義してみます。確かに、ある時期の子どもにとって、自分の存在を全的に承認してもらうこと、世間のアレコレから守ってくれる優しい膜…

みんな越えてきてるんだ。

『働きマン』の弘子が、風邪やら締切やら部下の失踪やらなんやらにやられている時に、それでも週刊誌の原稿をやり遂げようとする決意を抱くに至るコトバ。 そうだよなー、と。 ノマドワーカーとして情熱大陸にも取り上げられた安藤美冬女史の本をぱらぱら立…

少女漫画読書会(もーいっかい!)

少女漫画読書会(その2)をやってきた。 ご参加のみなさま、ありがとうございました。 自分で言うのも何ですが、もはや、面白さのレベルが尋常じゃなくなってきています。カフェにいらした、読書会とはまーったく関係ない一般の方が話を聴いてくすくす笑っ…

【ネタばれあり】魔法少女まどか☆マギカ

例によって、ネタばれである。 本作は筋の通った話なので、観るのを楽しみにしている人にとって下記の文はおススメしない。ご了承いただきたく。 ※参考文献 ゼーレン・キルケゴール『死に至る病』 リチャード・ドーキンス『利己的な遺伝子』 よしながふみ『…

さんま型、タモリ型

知らない人同士が集まるオフ会でも、まあ、放っておいても会話はなりたつ。 おのおの雑談をする。 だけれど、「面白い」会話にするためには、やっぱり司会的な役割が必要だ。 では、その司会の方法。やり方は主に二つ。 一つ。タモリ型。 「髪切った?」、質…

第1回 少女漫画読書会

「少女漫画」読書会を開催した。 以下が、紹介していただいた本である。 東村アキコ『海月姫』 http://www.amazon.co.jp/dp/4063407446 水木和佳子『イティハーサ』 http://www.amazon.co.jp/dp/4150306397 アルコ『スターレスブルー』 http://www.amazon.co…

マルクスもケインズもふっとんだよ。

『課長島耕作』より。初芝電産本社の部長が営業先で“かっぽれ”を踊るシーンでの台詞である。「分かるっ!」と思った。幸いにして“かっぽれ”を踊る場面には遭遇していないし、これからも当たることはないだろうけれど、マルクスだのケインズだの勉強したこと…

キラキラ腐女子。。。

うーむ。 「キラキラ腐女子」って何なの? http://www.j-cast.com/2013/10/08185732.html?p=all 言ってみればあれですか、イオンが農業参入しましたとか、そんな感じ? え?お嬢さん、小売………だよね?みたいな。 そこ参入しなくても十分大手だよねみたいな。…

意識高い社会人(笑)

OP読書会にて、ファシリやってきた。 今回もファシリすげーやりやすかった。参加者さんに感謝である。僕が読書会ファシリやるときは、議論の目標を一つにまとめるより、あっちこっちに話を拡散させている。そーゆうやり方をするようになったのは自分のレシー…

足し算の友だち、引き算の友だち

唐突ながら、僕の友だちは「足し算」が多い。 特に用もないのに集まってべらべらどーでも良いことをしゃべる。 呑みにいく。カラオケに行く。ボーリングに行く。映画とか美術館とか温泉とか行く。一緒に山登ったりど深夜までファミレスで粘ったりボルダリン…

『あの花』と、笑いについて。

『あの日見た花の名前を僕たちはまだ知らない』を観てきた。 垣根涼介『人生教習所』という本に、初対面でよくお互いを知らない人に対して、いきなりデリケートな結婚の話とかを始めるのは大人のタブー、的な話があった。大人になるにつれ、社会に順応するに…

少女漫画以外のコト。

近ごろ、少女漫画少女漫画!とうるさかったので、少女漫画以外のことを書いとこうと思った。 ■お食事について。 オサレランチとかで、お肉をまったく使わないヘルシーな菜食料理とか出すとする。 菜食主義の思想を下っていくと、輪廻転生までいく。 「おいら…

アンパンマン正義論

まずは、やなせ氏のご冥福をお祈りいたします。 これは、日記にしたためないで、いまこのポイントをスルーするのは何か違うよなぁという気がしたので、書いてみる。 たとえば肉があるとするだろ。ヒーローってのは肉を人に分け与えるヤツのことだ。俺は肉が…

乖離とプリキュア

ストレスに対する反応として、近代は抑圧(フロイト先生)、現代は乖離、がある。乖離はすなわち多重人格。まったく別の人格を作り上げることによって、理解しがたい理不尽なストレスから逃げる。という話を聴いていたので、シャフトの新作『物語シリーズ 猫…

神のぞ知るセカイ

『神のみぞ知るセカイ』をモリモリと17巻まで読んだ。 なるほど、愛のカタチはそれぞれであるな、と思った。 「愛してる。だから、結婚しよう」 「愛してる。だから、一緒に死のう」 近代は前者の「だから」を肯定し、自由恋愛のゴールとして結婚の制度を作…

ベジータとロシア人

ベジータが悪いヤツだったころ、地球に攻めてきたことがあった。 当時、ベジータはサイヤ人の王子でありながら、フリーザ一味の端役として、適度な惑星を異星人に売るべく、奔走していた。 僕は、日露戦争時のロシアを連想した。 ロシアは西欧の一部でありな…

サヴァイヴ・カップヌードル

カップヌードルのCMが、もう共感しすぎて、お前は俺か!という感じ。 「彼女の手料理が美味かった」 と、リア充が「イイネ!」を強要してくる問題。 俺は、本当にイイネと思ったときしか、イイネは押さねぇっ! 用語解説。 リア充=リアル(現実)が充実して…

たき火読書会に参加

3月。僕は品川にいる。品川駅内のアトレに実存している。 読書会が始まるのだ。課題本?村上春樹『アイロンのある風景』およびジャック・ロンドン『火を熾す』。短編だ。短編だから、想像力がいる。作者があえて作品から削った空白を、余白を、埋めるための…

分人主義

ちょっと前、ロマンスカーの車内。上司と「情けは人のためならず」の話をした。この諺の真意は、「情けはその人のためにならないから、かけるな」ではなく、「人に情けをかけると巡り巡って自分に返ってくる、情けはその人のためじゃなく、本当は自分のため…

ボケは勇気だ。ツッコミは愛だ。

という旨のことを、夜9時から2時間くらい話をしていた。 ボケる前には、それがウケるかはわからない。それでも体当たりでぶつかる勇気。あるいは、ツッコんでくれるだろうという信頼。分かりやすく、状況を説明する知性と、ボケという勇気ある行為に報いる愛…

哲学をしてみた

大人になることの楽しさの一つは、妙なカッコつけとかプライドがなくなっていき、「好き」に全力が出せることだ。まあ、僕の場合は、だけど。昔はカッコつけで、U2だのOasisだのしか聴かん!的スタンスだったのだけども、今はフツーにAKBやももクロを良いと…