shimy-shimizuの日記

読書会を主催しております、シミーです。文化系のモノゴトを中心に、妄想を繰り広げております。

第1回 少女漫画読書会

「少女漫画」読書会を開催した。
以下が、紹介していただいた本である。

東村アキコ『海月姫
http://www.amazon.co.jp/dp/4063407446

水木和佳子『イティハーサ
http://www.amazon.co.jp/dp/4150306397

アルコ『スターレスブルー』
http://www.amazon.co.jp/dp/4088473779

アルコ『ラブレター』
http://www.amazon.co.jp/dp/4088475194

清水玲子『WILD CATS』
http://www.amazon.co.jp/dp/4592142705

清水玲子『22XX』
http://www.amazon.co.jp/dp/4592887115

菅野文『オトメン(乙男)』
http://www.amazon.co.jp/dp/4592184149

はやかわともこ『ヤマトナデシコ 七変化♡』
http://www.amazon.co.jp/dp/4063412105

篠原千絵『海の闇 月の影』
http://www.amazon.co.jp/dp/409191201X

川原由美子『観用少女』
http://www.amazon.co.jp/dp/4022131411

夢路行夢路行全集17 言葉にできない』
http://www.amazon.co.jp/dp/4758051372

萩尾望都バルバラ異界
http://www.amazon.co.jp/dp/4091670415

志村志保子女の子の食卓
http://www.amazon.co.jp/dp/4088566483

よしながふみ『愛すべき娘たち』
http://www.amazon.co.jp/dp/4592132955


ご参加いただいたみなさま、ありがとうございましたー。

主宰である僕がたぶん一番楽しんでおりました。

何が楽しいって、「少女漫画の主人公男子は素直じゃなく主人公女子にいじわるな態度をとりがちであり、もじもじしている間にスマートな感じの学友が主人公女子に接近し親密になり、そうした現状に主人公男子さらにイラッとする」的な、『少女漫画あるある』を、何も出口を設定せずにきゃっきゃ言い合うのが楽しい。

そして、少女漫画の裾野はすげー広く、歴史はめっちゃ深いということが分かった。大変に勉強になった。

ポイントを箇条書き。

・少女漫画の根底には「変身願望」がある。
暗い系女子がクラスの人気者になる。特殊能力やら魔法を使って変身する。等。

・事情を抱えた憂いある男子は必須。
だいたい、付き合う男子は家族、元カノ、友人の死など、ぜってーに何かを抱えている。主人公女子はそんな男子に献身的に尽くしたい欲求がある感じかしら。
サングラス男子には特に注意。

・SFや特殊能力バトル。大半は肉親と戦う。
双子同士とか。そもそも、特殊能力の取得は血縁による処が大きいから、これは少女漫画に限らないのかもしれない。

・転校生問題。
都会から越してきた転校生は、田舎を馬鹿にしがち。逆に田舎の子たちは、都会からの転校生を調子こいてるといじめがち。ここで、いじめのリーダー格の子がちょっといい場面を主人公女子とかに見せると、恋のメロディ~。
別名、「ヤンキーが雨の日に子猫を拾ってくる効果」

・ぐろい、ぐろい、ぐろい。
なかなかにハードな側面がある少女漫画もある。果たしてそれは「少女漫画」なのだろうか。まことに射程が広いものである。

・きゅんきゅん
思春期は魔物である。自意識が強く、自分がナニモノかよく分かっていないがゆえに相手を傷つけ、自分を傷つける。「もうっ、何でいつも素直になれないのっ!わたしの馬鹿馬鹿っ!」という、アレである。

恋愛、家族、ファンタジー、ご飯、友情、歴史ロマン、バトル、変身、お仕事。
嫉妬とか情欲とか憤怒とか自意識とか。

さまざまな要素があり、さまざまな分野があるのが、
少女漫画の魅力だと僕は思っていて、
これは第二回をやらざるをえない。