shimy-shimizuの日記

読書会を主催しております、シミーです。文化系のモノゴトを中心に、妄想を繰り広げております。

キラキラ腐女子。。。

うーむ。

「キラキラ腐女子」って何なの?
http://www.j-cast.com/2013/10/08185732.html?p=all

言ってみればあれですか、イオンが農業参入しましたとか、そんな感じ?
え?お嬢さん、小売………だよね?みたいな。
そこ参入しなくても十分大手だよねみたいな。

モノゴトの垣根がなくなり、カテゴライズが不毛になり、フラット化していく。
キレイな外見で社交性もあり明るい感じなのにオタク趣味がある場合もあれば(『乃木坂春香の秘密』『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』)、残念な感じの見た目でオタク趣味を持っている場合もあれば(『私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い!』)、浮かばれない恰好の感じでありながら趣味はなんかきゃぴってる感じさらにはキラッ☆とした見目に違わず趣味も「マカロン作り」等である場合(『俺物語』)と様々だろう。

…うん?
あれ、見た目残念な感じなのに趣味がきゃぴってる例が思いうかばぬ。
ここで言う見た目はいわゆるナチュラルな美っ!とかそーいうのよりかは、なんつーか、「オサレ」にどれだけのリソースをつぎ込んでいるか。ヘアスタイル、メイク、ファッション、アクセサリー、エトセトラエトセトラ。

んー。趣味がきゃぴってるとすると、それは必然的に外見にも現れ、外見に出てくると他人から「蝶よ花よ」とか言われるので自信がつき、コミュニケーションスキルも上がり、見た目残念な感じにはならない、のか。

いずれにしろ思うのは、時間という資源をどこに振り分けるか、という至極当たり前の結論である。

キラキラした感じになるには、時間がかかる。人によっては電車の中・移動時間すらも無駄にしない徹底ぶりである。
また、オタクレベルを上げるのにも時間がかかる。文献を読み、同志と意見交換をかわし、イベントに参加し、ネット情報を確認しなければならない。しょせん血ぬられた道である。

ミヒャエル・エンデは名作『モモ』において、
いま働きまくって時間を貯金すれば・将来幸せになれるよ、という近代の呪いを「時間泥棒」と表現した。
そしてその将来の幸せは、マイホームやクルマや家具家電がある程度の層に行き渡ったことで「今」に実現された。
んで、今を生きる人たちは、過去の人たちが貯めた時間を猛烈に消費している。過去の人らが死ぬ思いで掘り起こした炭鉱・油田を使い、或いは公共交通機関を使い「スケジュールをあけちゃダメだ」という強迫観念のもとに旅行にレジャーにでかける。
バーチャル空間のインフラをフル活用し、一人になっちゃダメだとばかりにSNSをし2ちゃんねるを徘徊したり動画をみたりする。
或いはまた近代のもう一つの呪い、すなわち職業選択は「自由」なんだから、今努力しないとマジで飢えて死ぬよ?という強迫に突き動かされて勉強にオシャレに人脈作りに必死になる。

本来、時間の使い方も「自由」なはずなのに。

キラキラ腐女子という話をみたとき、
メンズノンノのあれは意図的なバッシング作りのためのやらせかもと推測すると同時に
あー確かに、仕事に家事に子育てに介護にオシャレに財形貯蓄に趣味に何ナニにすげー頑張っちゃう人っているから、「ありうるな」とも思った。
キラッ☆と腐女子の両立、じゅうぶんありうるよ。

オタクとは、好きなモノゴトに時間というリソース(資源)を全力投下した者の総称である。

…。あ、いやいやごめんごめん、オタクと腐女子は違うんだよね。