ファシリテーションについて
僕は都内で、読書会を主催している。
課題本(多くは文芸書)を読み、その感想をシェアするという、まあ大学とかの文化系サークルの雑談のようなものだ。
知らない人同士でも、本という共通体験があるおかげで、意想外に予想外に盛り上がること多し。
そこで、ファシリテーションなる役割を通算で30回くらい(少なっ!)やってきたなかで、思うところを書き出してみる。
Facilitateの本来的な意味は、「促進する」だとか「容易にする」という。
オフ会。初めての人同士。しかも読書が趣味という文化系の集まり。そこではいかに参加者さんに気持ちよくしゃべってもらうか・が大事だ。
僕が意識しているのは、「入口を広く」「ライヴ感を楽しむ」こと。
同じ会社の人とかではないので、興味のある分野も、知っていることも、バラバラだ。なので、極力、話の間口を広げる。分からない語は説明するし、詳しい人がいたら説明してもらう。「それって~ということですか???」
難しいことを難しく言うヤツ、あれ、馬鹿だよね。 バイ・タモリ氏
あとは、特に成果を出すことを目的とした会議ではないので、ぽんぽんぽんと出てくる雑談を、ライヴ感覚でとにかく楽しむこと。学生時代のように、無目的に文化系トークをする場所は、社会人になってしまうと案外にない。たまには、どこにも向かわない話をしたって良いじゃない、という信念。
僕は、絶対にオフ会を楽しくできる・なるはずだ・という信頼のもとに会を運営しているし、他の読書会に参加する際もそーいった心持で参加している。
話の筋道を見つける論理性だとか、そりゃファシリテーションに大事だけれど、根っこはやっぱり「面白くしたい」という情熱=EQの部分が大きいと思う。
面白きこともなき世を、面白く。