shimy-shimizuの日記

読書会を主催しております、シミーです。文化系のモノゴトを中心に、妄想を繰り広げております。

あえて人に聞かず自分で考えてみるシリーズ

ど深夜の新宿・マクドナルド。
たぶん飲み会か何かで終電を逃したらしい大学生風女子2人。

問い。

「なんで対面の席じゃなくて、横に(お互い並ぶカタチで)座るのか?」

答え。

女子に聞け。

という所を、あえて自分で考えてみる。

思うに、男子は「寄りかかられること」によって自分を確立するのに対し、女子は「寄りかかること」によって自分を確認する性分なのでは、と。

男子は基本的に他人は他人だっ!という自分大好きな戦闘民族である。逆に、他人を気にしすぎる男子は「女々しいっ!」ないしは「草食系っ!」と理不尽な攻撃にさらされたりする。それがいわゆる男子に求められている社会的役割(戦って食い扶持をとってくる)と認証されていることもあるし、もともと男子の方が遺伝子は弱い刹那的なものなので他人をかまっている余裕がないのかもしれない。

で、えー、その際に便利なのが「戦う理由」である。

ドラゴンボールでもワンピースでもHUNTER×HUNTERでも何でも良いけれど、戦う理由があるとモチベーションが上がる。家族のため。仲間のため。北斗の拳風にいうと愛する者のため。
ルフィなんか典型だよね。仲間に「助けて」と言われたら、「絶対助ける」。寄りかかられることによって強くなるし、なんだかんだ男子は「強い・でかい・かっこいい」にどーしても惹かれる生き物で「頼りになる~」とか言われたいのだ。
男子同士では、互いのニーズが、「寄りかかってもらうこと」にあるので、自分たちで寄りかかること、はあまりしないしできない。ゆえに対面に座る。

余談だが、『バガボンド』や『ヴィンラント・サガ』は、この「戦う理由」がなくなったために両主人公は農作業を始める。武術はつまるところ、身体という自然とのコミュニケーションだ。ゆえに自然と関わるアプローチは良いのだけども、あとは「寄りかかってくる存在」すなわち「帰る場所」を見つけられるかどーかだと個人的には思う。

余談がすぎた。
話をじゃー女子の方にふってみる。

いやもう完全に想像でしかないのだけれど、女子の根底にあるのは「選ばれるかどーかという不安」だとしようか。仲良しグループのうちで、彼氏ができた娘が微妙に疎外される問題は、ここに端を発する。あの娘は選ばれた、じゃーあたしは?という不安。

そうした不安が根底にあるので、つまり不安を解消できる方法を探しているということ。不安があると確かなモノをつかみたいと思うのがまあ人の性なので、その確かなモノの一つが「寄りかかること」。対面に座ると寄りかかれない、または「共感」して同じモノを観ることができない。ゆえに隣同士に座る。

なんかこう、精子はちょろちょろ動くけど卵子はどんと「待つ」存在だって話があるじゃないですか。だから、性別の違いがどーこー、とかいう話は眉唾だからしたくないんだけど、でも何となく、女子には「選ばれるかどーかの不安」がある気がしていて。

だから、服とかデザートとか装飾品とかを「選びたい」のかもしれない。
「選ばれる」という前段階をクリアーしさえすれば、女子には「選ぶ」という楽しみが待っている。それは不安を解消した先にある輝かしい未来なので、女子の選ぶという行為にはそうした未来への憧憬も含まれているのかしらとかなんとか。

仮説に仮説をくみ上げるこの抽象度の高さ。
もうホント、「女子に聞け」という話である。

さて、余談。「ラブライブ」というゲームを今やっています。
夜、帰ってきたらとりあえず数曲、という感じ。

スクールアイドルとして活動する女の子たちを支援する感じの音ゲーであります。この前マツコ・デラックスが言っていたのだけれど、昔は「歌手になりたい」という人が大半で、その中で別格クラス(松田聖子中森明菜)なのが「アイドル」であったという。それが今や歌手をすっとばして「アイドルになりたいっ!」(あまちゃんやAKB)ということで、まあ時代といえば時代である。歌手という職業・社会をすっとばしていきなり夢を追うその姿勢は、自己実現・社会貢献を目指しつつ具体的な職業像が描けえない一部の意識高い系(笑)と似た空気感が漂い、やはりアイドルは時代の写し鏡ですなっ。そりゃ小生もラブライブにはまりますわ。

余談ついでにもう一つ。

少女漫画って、文化祭等のイベントをクリアした7~8巻あたりで、彼氏のトラウマが発覚しがちな印象があって、それは「人に頼らなきゃいけない。そうじゃないと、誰も君に頼れない」ということなのかな、と。先の「寄りかかること・寄りかかられること」というのも一元的な関係じゃなくて、やっぱりお互いに補完し合うものなんじゃないかと。少女漫画でいうと、そのトラウマまで含めて彼女が受け入れられるか・彼氏が頼れるか、という問題。それによって寄りかかることができるか、できないかの分水嶺になる。

まーだいたい大丈夫なんですけど。その点は水戸黄門の印籠並に信頼できる。彼女の仲間とか彼氏の元カノとかが励ましに来たらもう盤石だよね。

あー。なんか、少女漫画のフォーマットについて誰かと語らいたい。
3巻くらいで元カノが登場し、5巻くらいで主人公女子の純粋さが勝利し、7巻くらいで彼氏のトラウマが発覚し、9巻くらいで解決・クリスマスイベント等でにゃんにゃんを決行しようとしたらおかんや妹が帰ってきて中止せざるをえず、10巻くらいで友だちが専門学校など進路を決めているなか「あたしは…」と主人公女子悩みつつも、彼氏のアドバイス&彼氏の将来の夢を聞いて一念発起し、卒業っ!みたいな。

あいだに、主人公女子に対してすんげー優しい男子が登場し、「あいつに疲れたら俺んとこ来なよ」的リーズナブルなサービスを提供するも、明らかに敗戦処理。そうした敗戦処理に対する真摯さを見ていた主人公女子周りの友だちがその男子を意識しだし…。

そんな無駄話にご興味ある方いらっしゃいましたらぜひぜひ。